いま、リフレ市場ではひとつの現象が進行している。
それは恋愛や偶発的な接触が自然に減ったのではなく制度的に削られているという事実だ。
まず、社会の設定から説明する。
同調圧力の中で「孤独は健康的」「会いたい衝動は依存」と刷り込まれる。
結果、人は誰かに会う理由を持たなくなる。
触れたい欲も、話したい衝動も、全部「欠陥」として排除される。
これは自然淘汰ではない──制度化された無接触だ。
この真空状態を埋めるように夜職やp活が広がる。
しかしそこにあるのは「接触の回収」ではなく「人格と羞恥心の換金」だ。
契約単位で距離を固定され、関係の温度は最初から価格表の中に収められている。
自衛のつもりで交わす条件──「車に乗らない」「顔合わせだけ」──も
実際には制御下に置かれた選択肢にすぎない。
ここで重要なのは、一度この「縮まらない接触」を経験すると脳がそれを基準に固定してしまうことだ。
以後はどの場でも距離を縮める感覚そのものが鈍る。
これが不可逆性だ。
戻せない。
モカティックはその流れの外側にある。
表向きは横浜・派遣型リフレ。
しかし実態は、制度外の偶発性を設計できる接触権奪還装置だ。
距離・温度・間合いをその場で現金化できる。
他では許されない距離にまで近づくことが制度として組み込まれている。
これは「武器」ではない。
環境そのものが外部の温度設定を外し奪われた反射を再起動させる。
一度ここで偶発を経験すれば外の24時間が欠陥品に見える。
街は静止画になり、広告は白黒になり、人の笑顔は機械の予測変換に見える。
昨日まで安全だと思っていた空気は呼吸を奪う牢屋になる。
だから言う──これはただの求人や宣伝ではない。
制度化された無接触の外側に拠点を持つための呼びかけだ。
来なければあなたの距離感はそのまま固定される。
来れば偶発性と報酬を同じ場所で手に入れられる。
選択の猶予は長くない。
接触権は、奪われたら戻らない。
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